京都・丹後地方は絹織物(丹後ちりめん)のふるさと。
丹後織物工業組合では、天然素材「絹」が持つ力を大切に考え、“丹後ちりめん”から絹セリシンを水だけで抽出することによって安全性を高め、まゆの糸が自然の状態で発揮するすばらしい性質を引き出しました。
絹のめぐみを多くの方に感じていただきたい・・・。
それが私たちの思いです。
絹セリシンは「まゆ」からの贈り物


まゆは、蚕が羽化するまでのすみかです。
自然界において強い日ざしや雨風から内部の小さないのちをまもり、成長するまで快適な空間を保ってくれる、天然のシェルターなのです。
絹セリシンは、そんなまゆの糸を
構成している天然のたんぱく成分なのです。


天然のたんぱく質が髪をコート

絹セリシンのはたらき
セリシンは繭の中の、蚕、さなぎを外からの風雨・熱・湿気・紫外線・細菌等から守って住みかを安全に快適にする働きをしています。
繭は蚕のシェルターなのです。
繭を構成しているのは、蚕が口からはきだした生糸です。
生糸は、あのしなやかな絹糸になるフィブロインと呼ばれる極細糸の部分と、それを取り囲んでいるセリシンという部分で出来ています。


すなわち、絹セリシンは絹の1つの成分であり、お肌をみずみずしくしっとりと保ち、外の刺激からお肌を保護する働きが優れています。
そして純天然成分で刺激は全くありませんので、お肌の敏感な方にも全く安心です。
お肌に直接つけても大丈夫ですか?
絹は天然のたんぱく質です。
当組合ではその絹から化学薬品を使用せず、水のみを用いて直接的にセリシンだけを抽出しています。
「きぬもよふ」はお子様から乾燥肌や敏感肌の方まで安心してご使用いただいております。

絹セリシンのすばらしい効果
丹後織物工業組合では丹後ちりめんから抽出したセリシンを“絹セリシン”と名付けています。
繭が自然から、中の蚕を守っている事を思えば、想像できる効果ばかりではないでしょうか。
- 保湿効果がとても優れている。 (セリンなどの極性アミノ酸による効果)
- 外部刺激からお肌を守るバリア効果。 (高分子量による保護膜効果)
- UVカット効果や肌刺激に対する効果。
セリシンとフィプロインの違い
フィブロインとは、蚕が紡ぎだす繭(シルク)の主成分で、緻密な階層構造を持った繊維状のタンパク質です。 強靭で美しく、優れた風合いを有することから古より織物原料として珍重される一方で、生体への安全性が高いことも経験的に知られており、外科用縫合糸としても利用されてきました。
蛋白質はアミノ酸がたくさんつながってできた高分子ですが、
フィブロインとセリシンとではそれぞれを構成するアミノ酸の組成が大きく異なります。
フィブロインはグリシン、アラニン、などの小さな無極性アミノ酸が全体の約74%を占めています。
そのためフィブロインは結晶性が高く(これが強い繊維として使える理由)、分解しにくく水にも溶けません。
一方セリシンは セリン、アスパラギン酸、スレオニン、グルタミン酸、などの極性アミノ酸が全体の約77%を占めています。このために分解しやすく水にも可溶性です。
また、極性アミノ酸の中でもセリンが最も多く(約29%)、このセリンが肌の保湿にとても良いとされています。
セリシンを構成するアミノ酸組成が人の皮膚の天然保湿因子(NMF)中のアミノ酸組成と非常によく似ていることは驚くばかりです。

